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電通過労死事件/高橋まつり上司の責任は?所属部署はどこ?

      2017/01/16

大手広告代理店「電通」の若手女性社員が、あまりの労働量で疲弊し、自ら命を断ってしまった事で大きな問題になっていますね。劣悪すぎる労働環境で彼女を追い込んだ会社・上司はどのような責任を負うのでしょうか。

彼女の厳しい労働環境を振り返ると共に、過去の電通が起こした超過労働事件なども見ていきたいと思います。

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☆高橋まつりさん所属部署と仕事環境の変化

高橋まつりさんは静岡県で育ち、高校卒業後は東京大学文学部に進学しました。そして平成27年に大学を卒業し、大手広告代理店「電通」へと入社することになります。

新卒で入社した彼女が配属されたのは「デジタル・アカウント部」というインターネット広告を主に扱う部署でした。彼女の所属している部署に限らず、インターネット広告を取り扱う部署全体が10月過ぎ辺りから超過剰労働を強いられる事になりました。

具体的に理由を調べてみると、電通が9月23日に行った記者会見の内容が影響しているようです。内容としては、電通のインターネット広告での不正発覚が発覚したというものでした。

電通はクライアントから依頼された広告宣伝を行い、それに対する広告費をもらうことで収益を得ています。電通はその広告費請求を過剰に行ったり、虚偽のレポートを提出したりと、疑わしき取引を数多くしていた事が表ざたにされたのです。

なんとその件数は111社に対して633件、取引総額にして約2億3000万円もの巨額なものだったのです。かなり悪質なものとしては、そもそもの広告掲載すら行っていないものに対して広告費の請求を行っていたことです。電通役員もこれを不正だったと認めています。

この騒動によって、インターネット広告を担当していた部署はその後始末に追われることとなったのです。高橋まつりさんの労働時間を代理人弁護士が調査したところ、昨年2015年10月9〜11月7日の約一ヶ月で130時間56分だったそうです。

これは過労死ラインと言われている80時間を大きく上回る時間ですよね。しかも、これはあくまで代理弁護士が負うことのできた労働時間ですから、実際はさらに長時間だったと予想されます。彼女があまりの労働に体を壊してしまうのも当然です。

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☆電通・上司の責任は?過去にも同様の事件が!

気になるのは、若く未来ある若手社員の未来を奪った電通・上司の責任はどうなるのかという問題です。異常とも言える高橋まつりさんの労働環境。実は過去にも同様の事件を電通は起こしていました。

電通が過去に起こした事件は、1991年のことでした。高橋まつりさんと同じ24歳の若手社員である大嶋一郎さんが長時間労働で体に異常をきたし、自らの意思で命を断つ決意をしてしまったのです。

当時も残業はあたりまえ、帰宅後2時間で出社することも日常であり、わかっているだけでも平均残業時間が147時間にも達していたそうです。この労働時間は、毎月の所定労働時間に近い時間です。わかりやすく言えば、1ヶ月の労働時間が通常の2ヶ月分の労働時間だったということですね。

大嶋さんの両親は電通を相手取り損害賠償請求を行い、最高裁判所までもつれ込む事態に発展しました。結果は2000年に大嶋さんの両親が勝訴、最高裁判所は1億6800万円の賠償金支払いを電通に命じました。

今回の高橋まつりさんのケースもほとんど同様の内容担っていますね。長時間労働で心身が疲弊していたところにパワハラやセクハラが加わり、通常の精神状態を保つことはがとても困難だったと思われます。

会社としては、おそらく2000年の時と同等程度の金額支払いを命じられるでしょう。また、調べたところによると、このように労働時間を適切な範囲になるよう管理を怠った上司にも責任が問われるかの性があるとのことです。会社だけが責任をとってお金を支払えば済むということでは無いということですね。

部下の労働問題には上司が責任をとる、ひどい場合には社内的な措置だけでなく裁判による刑事的処罰を受ける、当たり前といえば当たり前ですよね。会社の体質もあるでしょうが、結局は上司がどのような職場体勢を作るかで大きく労働時間は左右されるのですから。

今回の彼女のケースを見てみると、電通は彼女が自ら命を断つに至った経緯を「失恋」だと嘘を流布したり、上司は彼女に対してセクハラまがいのことを行った(高橋まつりさんのtwitterに書いてあります)等かなり悪質な様子が見て取れます。

☆まとめ

高橋まつりさんのケースもそうですが、現在の日本は先進諸外国と比較し長時間労働が日常化しており、「遅れた働き方」を多くの人が強いられています。そしてそれによって高橋まつりさんや大嶋一郎さんのような被害者が出てきてしまったのです。

このようなケースでは、2000年の「電通事件」が判決を出したように企業には重いバツが課せられます。そして、それは会社だけにとどまらず上席の人間にも及びます。部下に無理のない仕事量を割り振ること、勤務状況がどうなっているのかなど細かいところにまで目を配るのが管理職の仕事です。

ましてや部下にパワハラ・セクハラをするなどは言語道断です。今後このような悲しい事件が二度と起こらぬよう切に願います。

では、今回の記事はここまで。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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