暇人による世の中観察

トレンド情報のサラダボウル

梅雨の名前の由来は?意外と知らない意味と由来とは!?

      2017/05/20

まもなくやってくる「梅雨」。ジメジメして蒸し暑く、考えただけでも
イヤになりますね。
でも、1ヶ月ほど続く雨の季節は秋にもあり、「秋の長雨」とか「秋雨」と呼ばれます。
では、なぜこの季節の長雨は「夏(晩春)の長雨」にならなかったんでしょうか。

その前に、それぞれの長雨には2つ大きな違いがあるんですが、知っていますか?
1つ目は、降り方や量の違い。
秋の長雨は東や北、これからの長雨は南や西で雨がたくさん降るんですよ。
前線と呼ばれる雨雲の出来る位置と動きの違いで、このようなことが起こります。
2つ目は、雨の降る地域の違い。
秋の長雨は、日本周辺でしか降りません。
でも、これからの長雨は、中国・台湾・朝鮮半島でもたくさん降ります。
実は、「梅雨(ばいう)」という表現は外来語で、古くに中国から伝わってきた
言葉なんです。ちなみに、中国や台湾では「梅雨(メイユー)」、韓国では
「長霖(チャンマ)」と呼ばれています。

スポンサードリンク

☆梅雨という名前の由来とは?

「梅雨(ばいう)」についての語源にはいくつかの説がありますが、
最も一般的なのは「梅の実が熟す時期である」ことにちなんだという説です。
日本で馴染みがある表現をするならば「梅仕事をする時期」でしょうか。
梅酒や梅干しを漬けるのがちょうどこのくらいの季節ですよね。

もう1つ有力なのが、「黴雨(ばいう)」説。
湿度が高い期間が続くとカビが生えやすくなりますよね。
その「カビ=黴(ばい)」の一因になる長雨だから、という解釈による説です。
ただ、カビ(黴)の字では陰気でよくない印象になるので、後に同様に読める
「梅」に変化したと言われているそうですよ。

他に、「毎」日のように雨が降るため「梅」という当て字になったという説だったり、
普段の倍の雨が降るから「倍雨」というこじつけも存在するようです。

スポンサードリンク

☆「ばいう」から「つゆ」への変化

「ばいう」と伝えられた言葉が「つゆ」に変わったのは、江戸時代ごろ。
『日本歳時記』(1688年)に「此の月淫雨ふるこれを梅雨「つゆ」と名づく」という
表記があり、これが根拠とされているようです。
でも、「つゆ」の語源もいくつかあって、どれが正しいとははっきりしていません。

まず、雨で木々や木の葉にたくさんの露が付くことから転じた「露」説が1つ。
梅に関係するなら、梅の実が熟して潰れてしまうことから「潰ゆ
(ついゆ,つゆ=つぶれる)」となったとされる説。
梅だけではなく、長雨によるカビで物が傷んだりダメになってしまうため、
「潰える」「潰ゆ」が転じたとされる説。
地域によっては、栗の花が咲いて落ちる頃と梅雨入りの時期がちょうど同じことから
「栗花落(ついり,つゆり)」を由来とする説もあるようです。

どの説ももっともらしくて、納得できてしまいそうですね。

スポンサードリンク

☆梅雨の前はどう呼ばれていた?

現在では「梅雨(つゆ)」という呼び名が一般的となっていますが、
別名を「五月雨(さみだれ)」「麦雨(ばくう)」とも言います。
五月雨の「さ」とは皐月(または、古語で「田植え」の意味があります)
「みだれ」は水垂れ=雨を意味しているので、皐月(旧暦5月)の雨(
または、田植え月の雨)=梅雨という訳ですね。
麦雨とは麦が熟す頃に降る雨。梅雨の梅説と同じような由来ですね。
ただ、これら別名は雨そのものを指しますが、「梅雨」は雨期そのものも含みます。
「ばいう」と読むと雨そのもの、「つゆ」と読むと雨期のことだと思えませんか?
だからこそ、「つゆ」という表現が広まったのかもしれませんね。。
ちなみに例外として、北海道と小笠原諸島は、地理的な理由から梅雨は起こりません。

☆その他気象用語の由来も解説!

ところで梅雨入りのことを「入梅」といいますが、これは雑節と呼ばれる
日本固有の暦の1つなんですよ。
昔は農作業をするにあたり、季節の移り変わりを細かく把握することが
大変重要で、農家の人たちが考え出したものが定着して現在に至ります。
雑節は年に9日存在しますが、節分,彼岸,八十八夜,土用など、私達にも
親しみのあるものが多く含まれているんですね。

晴れているのに急に雨が降り出した、そんな経験はありませんか。
いわゆる天気雨ですが、これは「狐の嫁入り」と呼ばれます。語源には諸説
あるようですが、狐に化かされたような感じという解釈が一般的ですね。
この現象は、外国でもいろいろな動物の結婚にたとえられます。国によっては、
悪魔や魔女に結びつけるところもあるんだとか。

ピンポイントで特定の日に降る雨として、「酒涙雨(さいるいう/催涙雨とも
書きます)」「鬼洗い」などがあります。
「酒涙雨」とは、7月7日の七夕に降る雨。織姫と彦星が再会後に別れがたくて流した
涙とも、雨が降って会えなかったことを嘆く涙とも言われる雨だそうです。前日7月6日の
雨だと、彦星が織姫に会いに行くために牛車を洗っている「洗車雨」なんですって。
「鬼洗い」は大晦日に降る雨で、新しい年をむかえるにあたって悪霊を清めてくれる
聖なる雨とされたようです。

☆まとめ

梅雨の由来から、ちょっとした暦や雨のお話までふれてみましたが、いかがでしたか。
梅雨(つゆ)という呼び方は日本独特のもので、自然現象を敬ってきた先人達と、
日本語の風情が合わさって生まれた名前であり、由来だったんですね。
夏や秋を潤すための恵みの雨。そう考えると、少し感じ方が変わるかもしれませんよ。

 - お役立ち