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ラッセル訓練とは?那須町スキー場雪崩で高体連に問われる責任

   

2017年3月27日に那須町のスキー場にて雪崩が発生し、大きな被害が発生してしまいました。雪の降る悪天候の中でなぜ今回のイベントは行われたのか。出来事の概要を見ていくと共に、今回行われたラッセル訓練とはどのようなものだったのか調べてみました。

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☆概要

まず、今回の那須町での出来事は27日の午前中に発生しました。登山中の高校生と引率の先生を雪崩が襲った今回の事件ですが、そもそも今回の登山が行われた経緯に関して見ていきます。

イベント主催は県高体連で、名称は「春山安全登山講習会」となっています。春山とついているものの、今回の山は雪の積もった冬山です。疑問に思い調べてみると、イベント開催の目的が「積雪期登山の理解を深め、安全登山の知識や技術を習得させる」となっていました。

実施期間は25日から27日までの2泊3日。テントを張って生徒と教員合計62人の参加者がいました。27日は早朝から激しい積雪で、とても登山というコンディション出なかったため午前7時に中止の決定がなされました。

しかし、冬山登山にはラッセル訓練が必要だとして現地にいた県高校体育連盟登山部の猪瀬修一委員長の判断によって訓練は実施されたのです。

今回の出来事に関して、そもそも高校生以下の冬山登山はスポーツ庁によって原則行わないよう指示が出されていました。このことから、筆者の見解からすれば冬山に登るイベントそのものが正しくないのですが高体連の橋本会長は今回のイベントは「春山登山という認識だった」と発言しています。

ただ私は「春山だったのか冬山だったのか」そんな言葉はどっちでも関係ないと思っています。激しく雪が降り、一度は登山計画が中止にまでなった状態の山。多くの人は単に「危険な山」と捉えるのではないでしょうか...。

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☆ラッセル訓練とは

さて、今回27日午前中に行われた「ラッセル訓練」というものについて見ていきたいと思います。ラ

ラッセル訓練という言葉は聞き慣れていなくても、「ラッセル車」という言葉は聞いたことがあるかもしれませんね。ラッセル車とは除雪を行うための車両で、雪が少なめの土地や豪雪地域での初期除雪などで使用されます。

なぜ雪の少ない時に活躍するかというと、ラッセル車は左右に雪を弾いて除雪するタイプの除雪車だからです。雪が全体に深く降り積もってしまうと左右に雪をかき分けることができず、ブルドーザー等の重機に頼らざるを得ません。

話をラッセル訓練に戻しますと、ラッセル車から想像がつくかと思いますが基本的には雪を左右にかき分けて進むための訓練」になります。冬山にて雪が積り、進めないというのでは話になりませんからね。雪山に登る際には基本的な訓練というわけでしょう。

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☆まとめ

雪をかき分けて進むための訓練、それがラッセル訓練というものの中身でした。春山と名前の付いたイベントなのにラッセル訓練というのは違和感を感じざるを得ませんし、スポーツ庁によって高校生以下の冬山登山をさせないようにとの指導に反する今回のイベント。指導に背いてまで現場判断で強行した今回のラッセル訓練。問われる責任は重いでしょうね。

高体連は「春山との認識」「現場の引率者は専門知識のあるベテランで、現場に判断を委ねていた」などと責任追及を逃れるように濁した発言をしていますが、今回の出来事は本当に大きな問題を含んでおり、それを決して見逃してはいけません。

二度とこのような出来事が起きぬよう心から祈ります。

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